快適に車中泊をする上で欠かせない便利で初心者にも使いやすい必需品「10選」を ご紹介します。
車中泊は、宿泊費を節約し、自分だけの空間を確保できる手段として注目を集めています。
車中泊の人気が高まるにつれて、快適に過ごせる車中泊スポットが紹介されるほか、車中泊に必要なグッズが次々と開発され、ネット販売されるようになりました。
今回は、特に車中泊に欠かせない便利グッズを 10選を紹介して、その特徴や注意点について解説します。
寝心地最高のエアマット
車中泊を快適に過ごすためにエアマットは必需品です。
自分の背中にフィットするエアマットがおすすめです。 バルブを開けエアマットを広げるだけで自動的に膨らむ自動膨張式のエアマットがあります。このマットは外泊先では毎回膨らます作業が無く手間がかかりません。
成人男性でも十分な大きさで、床に多少の隙間や凹凸があっても背中に負担を与えない弾力性を持った自動膨張式のエアマットは快適です。使用後は寝袋のように円筒形に丸めれば、収納も簡単です。
FIELDOOR(フィールドア)の車中泊マットはセット販売が充実しており、専用のシーツや 複数枚購入できるので便利です。
シガーソケットから充電できるポータブル電源
車中泊では、加熱調理用器具や扇風機などの電源として、ポータブル電源が欠かせません。
電源を車から確保しようとすると、バッテリーがあがってしまったり、エンジンをかけっぱなしにしてガソリンを消耗してしまいます。
ポータブル電源があると、車中泊だけでなく、電気の供給が止まるような災害時にも役に立つので、家庭に1台準備すると良いでしょう。
市販のポータブル電源には様々な種類がありますが、電気毛布を一晩使用しても3割ほどしか消耗しない大容量の製品も増えています。ポータブル電源の充電は車のシガーソケットからでも可能で、1日の走行で満充電になる製品も多いです。
容量は、120,000mAh 程度の製品で、iPhone の充電が 約50回程度、扇風機が 約10時間利用可能です。
大容量の製品は値段も高く重量も重いので容量選びは悩みます。値段の安い製品を購入して、容量が足りなくなったら台数を増やすのいいかもしれません。
ソーラーパネル
大容量のポータブル電源を充電するのにソーラーパネルは便利です。
パネルは折りたたみ式で軽量タイプが、狭い車中泊の道具としては便利です。
ソーラーパネルは停電時の使用だけでなく、アウトドア･キャンプ･ハイキングや、地震･災害時等に非常用としても電源を確保できます。
ソーラパネルは太陽光を使って電源の確保が可能になります。自然災害や停電時、車中泊に持ち歩いても、気軽にバッテリーを急速充電できます。
底冷えから身を守る電気毛布
冬季の車中泊は、寒さとの闘いになります。キャンピングカーなどを除き、一般的な自動車の壁や天井には断熱材が使用されていないからです。
特に、底冷えがひどく、エアマット1枚だけでは寒さを防げないこともあります。そこで、背中に敷いて使う電気毛布が必要になります。
大半の電気毛布は、縦幅が140センチで足先までカバーできないものの、背中と臀部を温めることが可能で十分寒さを防げます。電気毛布は皮膚に密着させて使うことから、電磁波カットの製品が好ましいでしょう。
電磁波を90％カットできる製品を使用すると健康上の心配もほとんどありません。電気毛布とポータブル電源さえあれば一晩中 暖かく過ごせます。
窓用断熱シート
冬季は主に窓から冷気が入って室内の温度を下げてしまいます。
そこで、窓には目隠しのカーテンだけでなく断熱シートを貼り付けなければなりません。夏季の熱帯夜も同様で、車内エアコンの冷房効果を高めるためには、窓に断熱シートが欠かせないのです。
窓用断熱シートがあれば、目隠しにもなります。サンシェードを兼ねる安価な製品も多く、入手は簡単です。断熱シートは吸盤を使うタイプなので、車体を傷めることもありません。ただし、全ての窓に貼り付けないと意味がないため、必ず愛車の窓を全部カバーできるシートを購入しましょう。
車種によって窓の形や大きさや異なることから、愛車にフィットする製品を選ぶことが必要です。
窓用の網戸
エアコンが無いと過ごせないほどの暑さではないものの、窓を開けておかないと快適に眠れないという場合は、窓用の網戸を用意しておくと便利です。
市販のウインドウネットは、窓にぴったりとフィットし、涼風を遮ることなく蚊や蠅といった虫の侵入を防いでくれるでしょう。ただし、窓を全開にして車中泊をすると、防犯上の問題が生じるため、半開きでも対応できるようドアの上から被せられるタイプのウインドウネットを選ぶことが重要です。
熱帯夜も涼しく過ごせる車載用スポットクーラー
窓を開けても熱風が吹き込むような熱帯夜には、車内を冷やす冷房装置が欠かせません。しかし、車のエアコンを作動させたまま眠るのは問題です。
エンジンをかけたままだと周囲に騒音の迷惑をかけ、いつの間にかエンジンが止まってしまうことも多いからです。
アイドリング状態では、無駄にガソリンを消費するというデメリットも避けられません。そこで、ポータブル電源でも一晩冷房が可能な車載用スポットクーラーが発売されています。
スポットクーラーを使用すると、車内の熱がパイプを通して車外に放出され、冷気が車内を満たす構造となっています。
ただし、従来型のスポットクーラーは、排熱用のパイプしかなく、車内が陰圧になって車体の隙間から熱気が侵入してしまうという欠点を持っていました。そこで、2022年発売のポータブルエアコンは、デュアル換気システムを取り入れ、外部吸気口を設けることによって熱気の侵入を防ぐことに成功しました。
このスポットクーラーを使えば、車外の空気を冷やして車内に送り出し、排熱の過程で外部から熱気が入ることはありません。
食材の保冷が可能な車載冷蔵庫
車中泊では、調理のため生ものを使うこともあるでしょう。
車中泊だからといって、いつもインスタント食品では飽きてしまいます。生ものを保存するには、冷蔵庫が必要ですが、保冷剤を入れたクーラーボックスでは、長時間冷やし続けることは容易ではありません。
ポータブル電源が発達したことにより、スポットクーラーだけでなく車載用の冷蔵庫も進化しています。車載冷蔵庫があれば、刺身や生肉のように腐りやすい食品も保存できます。
ビールのように冷たさが重要な飲み物も、美味しく飲めるでしょう。アイスクリームを保存できる高性能の車載冷蔵庫も発売されています。
簡単に装着できるヘッドランプ
車中泊では、夜中に目が覚めてトイレに行ったり探し物をしたりすることが珍しくありません。
そこで、枕元に懐中電灯を装備することをおすすめします。緊急時に安全な方向へ脱出するためにも、懐中電灯は欠かせないiアイテムです。
手に持つ懐中電灯は、邪魔になることも少なくないので、簡単に頭に装着できるヘッドランプがあると役に立ちます。
伸縮式のバンドを備えたヘッドランプなら一動作で頭に装着できます。常に視線の先を明るく照らしてくれるので、物陰になって探し物を見つけにくいということもありません。
一部だけを照らすことから、カーテンの隙間から光が漏れて外部から覗かれる心配も減ります。USB充電式の製品も多数販売されており、電池を別途購入・交換する手間も省けます。
サンダルなど運転用の靴以外の履物
車中泊では、履物にも注意しなければなりません。運転に適していて足にぴったり合う靴は必需品ですが、車中泊の間に自動販売機の買い物やトイレに出かける時も運転用の靴を履くのは非常に煩わしいものです。
運転用の靴以外に、手軽に履きやすいサンダルなどを用意しておきましょう。
特に、雨の日など車外へ出た際に履物が濡れてもサンダルなら気になりません。ただし、車内に履物の置き場所を決めておかないと、夜間の暗い車内で、履物を探すために時間を浪費することになります。
可能ならコンパクトな履物入れを準備して、毎回収納する習慣をつけましょう。
車中泊を快適にする必需品！まとめ
車中泊に必要なグッズは季節によって異なります。季節に応じて必要な車中泊グッズを備えましょう。
猛暑の夏季ならスポットクーラーが必要ですし、厳寒期なら電気毛布は欠かせません。
また、ポータブル電源やヘッドランプなどは、車中泊だけでなく、災害時にも役に立つ便利なアイテムです。
頻繁に車中泊を行わない人でも、購入しておいて損することはないと思います。
